W不倫のいいところ・わるいところ

W不倫のいいところ・わるいところ

不倫
私がW不倫を経験したのは、もう10年以上前のことでしょうか、30代前半でした。当時結婚して数年目でした。その時の妻との関係は肉体・精神ともうまくいっており、決して愛がなくなったからというわけではありませんでした。

 

私の信条として「決して露見せず・相手も傷つけず・避妊をすれば浮気はOK」と考えておりました。その条件に一致している浮気のパートナーが、自分と同じ既婚者になったのは自然ななりゆきでしょうか。

 

 

当時、(現在はアプリによる相手探しが主流になってしましいましたが)首都圏を中心にチェーン展開をしているテレホンクラブに月に一度くらい通っておりまして、その際に、パートナー選びの際には自分が既婚者であることを明確に告げ、離婚の意思は一切ない旨を伝えることを心がけました。必然的に、援助交際希望の女性・独身者などは丁重にお断りしていました。

 

その中で、20代後半の、私の家から一時間圏内に在住している既婚女性と知り合うことができ、お互いの要求が一致していることを確認の上で会いました。外見・印象・性格の相性が一定以上であることを双方確認し、どちらからともなくW不倫関係におちいりました。

 

彼女とは月に一度ほど逢瀬を重ねましたが、非常によかったと感じるのは、お互いに夢中にならず一定の精神的距離をおいて付き合うことができたことでしょうか。

 

彼女の言葉を借りれば「お互いに二番目に大事な関係にしようね」ということでした。この行為を通じて、妻への愛情は薄れるどころか確固たるものになっていくことを感じました。

 

それはW不倫が持つ後ろめたさと新鮮さとの背中合わせに対比されるものだったからではないでしょうか。彼女もまた同様らしく、ご主人といい関係を保てていた様子でした。

 

彼女との関係は三年ほど続きましたが、ある日彼女が「今日で最後にしない?」と切り出したときに、私は笑って「ああ、そうだね」と同意できたのが、今振り返ると爽やかにすら思えます。

 

 

 

条件さえ揃えば、浮気はこのようによい思い出になるものです。

 

そうそう、表題に「メリットとデメリット」書きましたので、後者の方も付け加えておきます。上記のように感情の交流が非常に淡白なものになりますので、10~20代に求めるような、熱烈な恋愛を期待することはできません。

 

知らずにいたかったような気もする義父母のW不倫

私が育った家庭は良く言えば平和、悪く言えば地味だったと思います。
近所のお金持ちをうらやましく思ったことはあったけど、
特に不満はありませんでした。

 

でも、夫の家族に関する事情を聞いた時から
平和とか地味とか、平凡であることを尊く感じています。

 

最初に夫の両親と会った時は特に変わった印象は持ちませんでした。
でも夫から過去のことを聞いて心底ビックリしたのです。
実は義父母が結婚する前はW不倫の関係にあったと聞いたからです。

 

義母はともかく、義父はわりと言葉がきつい人なので、
おそらくその時期はかなりの修羅場があったことが想像つきました。
あんまり認めたくないことですが、
夫婦のうち片方の浮気ならそれほど珍しいことでは無いような気がします。

 

でも、夫婦のうちどちらにも浮気の経験があると聞くと、
なんだか特別な人種というか、自分とは違う世界の人のようです。

 

しかも義父には前妻との間に3人も子どもがいました。
そのあとに生まれたのが私の夫です。

 

私は同じ両親から生まれた兄がいて、普通の兄弟関係で育ってきました。
そのため、別の家庭に自分の兄弟がいることがとても不思議です。
不思議だとは思いつつも、夫がこれまで育っていくなかで
何度も感じてきた複雑な気持ちをわざわざ掘り起こすつもりはありません。

 

これから家庭を築くなかで、我が家には浮気ともW不倫とも縁が無いまま、
平和・地味・平凡でありたいと願うばかりです。